国民年金の追納
今回は国民年金の追納の効果について書きたいと思います。
大学等に進学して二十歳過ぎまで学生で、
学生時代に「学生納付特例」を利用し、その間の年金を追納してない方は多いと思います。
私も、大学院まで行っていたので「学生納付特例」を利用しており、その後追納をしていませんでした。
最近、資産運用を考えるようになった中で、「学生納付特例」の追納は得なのか?損なのか?とゆうのが気になりました。
ところがネットで調べても意外と出てこないのです・・・。
そこで、今回は年金事務所に行ってヒアリングしてきました。
結論は、
①追納をしなくても「学生納付特例」の場合は未納にはならず、年金を計算する際の納付期間にはカウントされるが、年金額には反映されない。
②1ヶ月分追納をすると年金額は約1600円/年増となるそうです。
私の場合、追納期間残りが22ヶ月(追納できるのは10年以内の年金のみ)のため、
追納額は33.2万円
年金の増額分は3.52万円/年(1600円×22ヶ月)
③追納した年金料は全額「社会保険料控除」により、所得税、住民税の控除がある。
③の「社会保険料控除」を無視しても年金の繰上げ受給や繰下げ受給をしない場合で、現状では9年半(33.2万÷3.52万)以上受給すれば、元が取れる計算になります。
つまり、74.5歳(受給開始は65歳)以上長生きすれば得ということです。
実際には、受給時より払い込み時の税金の方が高いと思いますので、もっと早く元が取れると思います。
(払い込み時:所得税+住民税=30%、受給時:所得税+住民税=15%の場合は7.8年なので72.8歳で元が取れます。)
もちろん今後、受給開始時期や年金額が見直されれば条件は変わりますが、
多くの人にとって、追納のメリットはありそうです。
また、今回初めて知ったのですが、日本年金機構のねんきんネットで、自分の将来受け取れる年金額や追納した場合の年金額のシミュレート等が出来ます。
これからの資産運用の参考に将来受け取れる年金額を確認してみてはいかがでしょうか。